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《駅(えき)上越線・吾妻線(6)川原湯温泉駅》沈む駅に別れ惜しむ
 午後6時半、谷間の駅に到着した電車の乗降客は数えるほどしかおらず、発車とともに周囲は再び静けさに包まれた。駅舎移設に伴い、9月24日に役目を終える現川原湯温泉駅(長野原町川原湯)の頭上には八ツ場ダムの両岸を結ぶ八ツ場大橋がそびえ、駅周辺が近い将来、湖底に沈む運命を思い起こさせる。
 駅舎は1946(昭和21)年の開業から変わらぬ木造。100年前には年間3万人以上が訪れた記録が残っており、古くからにぎわっていた同温泉は鉄道開業でさらに発展した。最盛期の80年代には20軒以上の旅館が営業し、90年ごろには1日当たり約150人が駅を利用した。
 ダム問題の中、旅館の休・廃業が相次ぎ、利用者も1日当たり約20人に落ち込む駅だが、別れを惜しむ鉄道ファンの姿が絶えない。構内には100人以上が書いた駅へのメッセージが飾られている。
 「長い間お疲れさま」「新しい駅でまた新しい思い出をつくりましょう」―。10月1日の新駅舎の開業が代替地での発展への弾みとなり、駅を行き交う人々の思い出が積み重なっていくことを願う。
(おわり)

(2014年09月14日撮影)[視聴時間 : 00:59]
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